明日は節分ですね。
保育園では節分の行事を行う園が多いかと思います。
明日は土曜日なので、本日行ったのではないでしょうか。
節分といえば豆まき。
鬼が出てきて、鬼に向けての豆まきには賛否両論がありました。
昔からの定番は保育士が鬼になり、子ども達に向かっていき、子どもが鬼に向けて豆をまく。
途中、鬼が子どもを連れて行こうとしたり、保育士を連れて行こうとしたり・・・。
子ども達は逃げたり、泣きながら豆を投げたり・・・。
そして鬼を退治した後は、福の神や春の精がやってきます。
以前、勤務していた保育園では福の神や春の精の役は年女がやっていました。
そして春の温かい味のするラムネを配っていました。
定番通りに毎年行事を行うことが多いのですが、
〇鬼が出てきて子どもを怖がらせるのはどうなのか
〇泣かせるのはどうなのか
〇人間が鬼をやると怖いので、絵に描いたものだけでも良いのではないか
〇世の中には怖いものがあるのだから、怖いものがあることを知る機会になるのではないか
様々な意見がでて、その年ごとに検討しながら行っていました。
私が園長として勤務していた保育園でも、様々な意見がありました。
でも、結果、人間が鬼役を行い豆まきをするということになりました。
小さいクラスには廊下から鬼がのぞく。
幼児クラスは鬼が部屋に入っていました。
節分行事で子どもたちの中で経験して、成長してもらいたいものを確認しました。
〇世の中には怖いものがあることを知る
〇そこに立ち向かう勇気の大切さ
〇助けを求められる大切さ
〇保育士は子ども達を全力で守ることで信頼関係を深める
節分で大人に助けを求められない子もいました。
担任との関係だったり、親との関係が良好ではない子がそのような傾向があり、その姿をみて、担任や親と面談をしたこともありました。
節分の豆まきで鬼に会い、怖い思いをした時に、保育士である大人が助けてくれなかったり、鬼に差し出されたら大人への不信感がつのり、トラウマになるかもしれません。
いつも威張っている子が鬼が怖くて泣くことは多いです。
いつも威張っている子の方が、気持ちが弱くて不安が大きいからです。
自分に自信がないから、強く見せようと威張っていることが多いのです。なので、鬼のような怖いものに立ち向かう勇気がない子が多いのです。
その反面、いつもおとなしい子が担任が鬼に連れていかれそうになると、泣きながらも担任が連れていかれないように守る姿が見られることがあります。
普段見られない姿が垣間見られる瞬間であるのです。
保育士は行事を通して、日常ではない環境で出てくる姿から、一人ひとりの違う一面を観察し、その後の保育に生かせると、行事の意義があると感じています。
行事は、コロナの影響で縮小されたり、なくなったりしていますが、行事を行う意義、そこで育つものを考えたら、縮小したりなくしたりしても、別の場面で子どもに育つものを経験できる機会を作っていけたら良いと考えています。
今回は保育の話になりました。
長年保育をしていたので、保育については様々な思いがあります。
保育の内容も見直しの時期で、各園工夫され主体的な保育をどのようにしていったら良いか考えています。
これからの子ども達が、健やかに育つことを願うばかりです。
そのような子どもに寄り添っている保育士さんの応援をしたいと思っています。
おきたま結び
住所:東京都北区上十条1-21-2 アベニュー21 1階
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